しばけんブログ

自分と自分の大切な人たちの人生を豊かにしたい。

弟の仕事を応援する

知的障害の弟だって仕事をしています!

現在、弟はアパレル会社に障碍者雇用で勤務しています。仕事場の物流センターでは毎日たくさんのトラックがダンボールを運んできて、それを荷下ろし、仕分けをして一日が終わります。力しごとが主のため、160cmと小柄で痩せ型の弟には大変な仕事のように僕は思っていました。しかしGWで久々に会った弟が”兄貴より筋肉がついたぜ”と僕にアピールしてきたところを見ると、努力しだいでどうとでもなるといったところでしょうか。そもそも体を鍛えているわけでもない僕と比べても仕方ないとは思うのですが、体格がよくなることがモチベーションに繋がってくれれば嬉しいなと思っております。職場では弟以外にも一定数の障碍者が勤務していて、福祉の方に紹介してもらった仕事ということもあり障碍者雇用に積極的な会社のようです。そんな会社がもっと増えてくれると嬉しいですね!勤務は8:30から17:00で、職場までは電車とバスを一人で乗り継いでいきます。

毎日問題だらけ

さも順調に行っているかのように表面だけを書きましたが、実は問題だらけの毎日です。週に一度は仕事を休むし、なんとか仕事をこなした日はその日にため込んだストレスを家族にまき散らしてます。障害の影響なのか弟は後ろ向きな性格で、周りと自分を比較して落ち込むというループを繰り返してしまうんです。特にここ数年は、モテない自分が疎ましいらしく、学生カップルを見ることが何よりもイライラするらしいです。”どうせ自分は彼女もできないまま死んでいくんだ”そんなことを母によく言って困らせています。べつに障害があろうが無かろうが、モテない人は持てないし、モテる人はいるんですけどね。あいつらはクズだなんだと家族に文句をまき散らすことで、気持ちを落ち着かせているみたいです。でも、家族にも限界がありますし、いまのストレスを他人に汲んでもらわないといけない性格では本当に彼女もできないまま死んでいってしまいますので、どうにか成長を促せればと両親ともども頭を悩ませています。まあ、もともと健常者に混じって仕事だできるだなんて、夢にも思っていなかったので僕らは嬉しくて仕方がないのですが、少しでも成長してほしいというのが本音です。実は現在の仕事は2つ目であり、前職はレジャー施設のホテル清掃をやっていました(この話はまた別の機会に)。その仕事は1年と少し続いたのですが、精神的に限界が来てしまい、気持ちを休める時間も必要だろうと母が判断し、3か月ほど無職の期間がありました。しかし、その期間は心の休息とはなりませんでした。毎日遅くまでゲームをして、食事もスナック菓子などで済ませる生活となり、周りへの不平不満が仕事をしていた頃と比べて多くなりました。眼から光が消えてしまったのです。そのため、両親が急いで福祉に連絡をして、次の仕事を紹介してもらいました。

今だから思うこと

なぜ仕事をやめてストレスから解放されるはずが、よりストレスに苦しむことになったのか、疑問でした。その疑問は解けないままでしたが、最近少し理解ができるようになりました。それは、大山泰弘さんの「働く幸せ」という本がきっかけです。大山さんは障碍者雇用7割のチョーク工場の経営者であり、その方がおっしゃるに以下の4つが人間の究極の幸せなのだの述べておりました。

1つは、人に愛されること。

2つは、人にほめられること。

3つは、人の役にたつこと。

そして最後に、人から必要とされること。

これを読んで、なるほどなと僕は関心しました。弟はおそらく、仕事を辞めたことで上記の幸せを失ってしまったのでしょう。仕事でストレスを抱えていることは確かだとしても、それ以上に仕事から自分の居場所を貰っていたんだと分かりました。僕はこの本を読んですぐ、もう一冊購入し、母に読んでもらおうと実家へ送りました。ちょうど母の日が近かったため、プレゼントにもなるかなと思ったのです。まだ母から感想を聴いていませんが、弟を仕事へ向かわせる技術が向上するのでは?と期待しています。この本は知的障碍者について書かれていますが、健常者についても十分に当てはまる内容になっています。僕が親兄弟を大事にしたいと思うのだって、役に立ちたいから、必要とされるのが嬉しいからに違いないんです。読者さんも興味があったら読んでみてください。

働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~

働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~